システムエンジニアという業種の特徴
システムエンジニアというと、他業種と比較してコンピュータの前にずっと座っていたり、プログラムを組んでいたりといったイメージを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実際には、一人だけでプログラムを組んでいく作業をするというよりは、様々な人たちの間で会話を交わしながら、仕事が進められていきます。
実際のところ、コンピュータというものは、「決まったこと」に対してそれを順番に処理していくために必要な道具のようなものです。そして、その「決まったこと」を決定しているは、コンピュータではなく人間なのです。人間が「このようにしたい」と決定づけたことを、具体的に形式立ててプログラムへ落としこんでいく作業がシステムエンジニアの仕事です。何をするかを決めることは人間の仕事なので、顧客の話をよく聞いて、それをシステムとして形にしていくためには、コミュニケーション能力も必要になります。
そのため、ITに関するスキルに加えて顧客の業務内容について全般的な知識も求められます。何のために使用されるシステムなのかを理解して作成しないと、ちぐはぐなものが出来上がってしまうからです。また、IT業界は日本に限ったものではないため、英語力もあった方が良いでしょう。最新情報がアメリカ発のもので、英語だけで提供される場合も多々あるからです。ある程度の基礎的な英語力をつけ、新しい技術情報に関する専門用語を覚えることも有効です。